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20121204


みまなこ
「知らなくていいことなんて何もない」というのが恩師のことば。勝手に恩師だと思ってる。

わたしはすっかり落ちぶれてしまった。クラスメイトがあなたになら言ってもいいかな、と言って大学を辞めようとしていることを明かした。わたしはなにも言うことができなかった。わたしはすっかり落ちぶれてしまったのだ。

知識欲の減退は心の死が近づいているということなのかな。大切にすべきだとわかっているのにそれすら忘れてしまいそう。一回死んだのにね。とっくに。

なにも手につかないんだ、なにもやりたくないんだ。席に着きながらわたしは隣の席に話しかけた。なにがやりたくて大学にはいったの?わたしが持っていないこたえを隣の席にもとめた。でもあなたはなんだかんだいってなんでもできるじゃない。隣の席はこたえをくれなかった。そういうことではないんだ。

わたしはなんにもできないよ。なんにもひとりぼっちではできないんだ。それなのにひとりでできるからと見栄を張ってしまう。ひとりでできないと言ってしまえるひとをにらみつけながらわたしはわたしの前にどっさりと置かれた仕事をかたづけなくてはならないんだ。きっと死ぬまで永遠にそれは続くんだ。

わたしだって選ばれたい、と思ってしまう。羨むのは卑劣な心。自分で決めたルール。きっと必要ないんでしょう。きっとあなたの操ることばのようにその場しのぎの思いなのでしょう。改竄してきれいに見繕ったことばなんて要らないよ。それならば最初からことばなんてくれなくてよかったのに。いらない。

まちがえたことばたちを要らないと言うの?きみは捨てられたごみはどこにいくと思う?わたしは全てを知った上で全否定してやりたいんだ。わたし以外の全部を抱き締める気持ちで全否定してやりたいんだ。誰かが抱き締めかえしてくれたらうれしいな。わたしが知ってるあのひとだったらもっとうれしいな。