解体脳裏

恋文は長くなるから書き記すのはやめておく。思い出話も妙に長ったらしくて浸る分にはよいが書き記すのにはよろしくない。

怠惰の日々。ひび割れそうな果てのない日々。パステルカラーの指先は全然そんなことの心配はしていなくて嫌気もさす。知らないことはたくさんある。知らないことを知ろうと思える心が足りない。興味を持った言葉に食いつくような精神的余裕もない。年月は重ねるごとに紐の長さを増していき、その分幾重にもなって首を強く締め付けるのだ。

柔軟な脳を、手づかみで振り撒く花のような夢を。