睡眠は朝日を運ぶ

昔から眠ることが何より大切、と言っていいほどに睡眠好きの私だが、眠るのが恐ろしいときもある。怖いものを見聞きしたときもそうだが、明日に恐ろしいものが待ち受けていることを自覚しているときだ。試験や人と会う用事のある前日、大切なライブの前日も必ず心臓がぎゅううと痛くなる。恋でもしているかのような気持ちにさえなる。洗濯物が積み上がった布団はさておき頭を抱えて考え、ないように闇に溶けることを想像してみても一層恐ろしくなるだけだ。音楽なしには眠れなくなったし、寝る前は胃が痛いし、胃が痛くて目が覚める。穴でも空くのだろうか。